中国武術嵩山少林拳とは

中国二大武術の一つ、少林拳。
中国河南省、中国五岳の中央にそびえる嵩山。嵩山は、二つの峰、東峰の太室山と、西峰の少室山からなっています。
その少室山の麓の林の中に、「少林寺」が、西暦495 年に建立されました。
今から1500 年ほど昔、インドの高僧達磨大師が、仏教普及のため、中国を巡礼し、少林寺を訪れました。
達磨大師は、少室山北麓の祠に籠り、壁に向かい座禅を組むこと9年。厳しい座禅に耐える精神を武術で鍛練する事を思いつきました。
こうして少林拳は禅と武術の修行の中で生まれたとされています。
最初に編み出された技『十八羅漢手』は、長寿の生き物、熊・鳥・猿・虎・鹿を模倣した『五禽の戯』を元に編み出されたと言われています。野生動物の動きにその強さを学んだとされています。
少林武術には、拳術と、器械を使う技とがあります。当時、山の中に武器はなく、野党や野犬から身を守る為に身近な箒や鍬などの農機具を武器としていました。
しかし、武器を使っていると、怪我をさせてしまうため、手と足を使う武器をもたない拳術が編み出されたとされています。